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Bridie Nash著『慈悲の窯』の表紙

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慈悲の窯

著者:Bridie Nash

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第1章 供給口で

生骨が姿を現したのは、レトルト供給口まで12メートルのところだった。乾いた牛と羊の骨原料の中で一度転がり、ほかの骨片が白い粉をまとっているなか、そこだけ艶のある面をさらした。ダニエルはそれがまた裏返る前に、青い選別レーキで捉えた。レーキの鋼鉄の歯が銀色のデッキプレートに当たり、甲高く鳴った。骨片を動く原料の上から手前へ引き寄せ、除外トレーに落とす。海綿質の空隙には脂肪が封じ込められたままだった。慈悲の窯に入れれば煙を出し、骨炭を汚し、焼成一回分すべての有用性を落とす。

「11メートル」操作盤脇の手すりからアンソニーが声をかけた。オレンジ色のイヤーマフが首に掛かっていた。ダニエルのブーツと供給口との間隔が縮むのを見つめ、それから両手を上げる――薄く広げろ。コンベヤーがホッパーから、密に重なった骨原料をさらに運び出した。肋骨が鋸で切られた椎骨にぶつかる。羊の骨盤が半メートルほど直立したまま進み、牛の肩甲骨の下に崩れ落ちた。ダニエルはレーキを山に差し込み、二つに分けた。デッキに上がって19分。動物福祉上の確認には1時間かかるはずで、葬儀には午後いっぱいかかり、メルボルンの鍵束は現場事務所に置いた鞄の、ファスナー付きポケットに入っていた。夕方には、その鍵束を携えて幹線道路に出られる。

別の骨片には黒ずんだ髄が詰まっていた。作業灯の下で返し、切断面を確かめて左へ送る。ベルトの速度は、骨原料がすべて適切であることを前提にしていた。訓練を受けた選別員が二人いることも前提だったが、聖人たちのヤードにいるのは一時的に町へ戻った獣医一人と、供給操作盤のそばでシャツの肩を使ってしきりに顔を拭う作業員だけだった。ダニエルは次の検査を手短に済ませた。乾燥し、脱脂された、成熟した動物の骨。通過させる。供給口の先では、密閉されたレトルトが煉瓦の外装の中で待っていた。その先には破砕機が、清掃済みのまま停止している。焼成を経たものを何であれ粉砕し、マーシー・チャーにする準備はできていた。

クリスティーンは誰にも道をあけるよう頼まず、マーシー作業棟を横切った。左の前腕に開いたまま押し当てたフローレス配水台帳は、罫線入りのページがファンの風にめくれ上がっていた。鉛筆で黒い髪を留め、うなじを出している。アンソニーのそばで止まり、ページの下端近くの一行を指で押さえた。

「これが明日の濾床よ。今日、焼成できれば」

アンソニーは、冷えたままの窯の温度計に目をやった。「ダニエルがこの中から朝飯を見つけるのをやめればな」

「朝飯なら安くつく。汚染された焼成分は違う」ダニエルは多孔質の骨片を、鋸目に光が当たるまで回した。ヤギの骨ほどの大きさだが、申告された原料は牛と羊だった。解剖学的には許容範囲に収まっている。そのまま先へ押した。

ベルトが次の機械的な脈動を刻むあいだ、クリスティーンの視線はダニエルから動かなかった。「いまのブラック・ベッドは、もうほとんど限界よ。明日の各世帯への配水量は、この焼成分が代わりに入ることを前提にしている」

クリスティーンは明日の水を、この作業棟の現実にしてしまった。ダニエルはレトルトの向こう、破砕機の開いた点検口を見た。骨は表面を残して入ってくる。成長線、関節縁、切り傷、風化――由来をまだ論じることのできる、細かな構造のすべてを。レトルトはその表面を変え、破砕機は議論そのものを消し去る。骨炭が水に届く頃には、由来は性能へと変わっている。過剰なフッ化物を除去するか、できないか、それだけだった。

「10メートル」とアンソニーが言った。

ダニエルは手を速めた。レーキが骨原料を浅い波のように引き分ける。角芯を除外し、梱包用の針金を一本外して金属トレーに置き、骨片の塊が右側のガイドに筏のように引っかかる前にレーキを逆へ引いた。一つ除外するたび、焼成量は台帳に表れるには小さすぎる分だけ減った。しかしどうやら、その判断をダニエル一人に委ねるには大きすぎる分でもあった。クリスティーンは供給操作盤の男へ向き直り、片手を上げた。男は彼女の向こうを見た。アンソニーが供給量を落とす合図を出す。男はいったん違うレバーへ手を伸ばし、間違いに気づいて直すと、操作盤に手のひらを置いたまま立っていた。

操作盤から離れようとしたとき、男の右のブーツが引きずられた。コンクリートを鈍くこすり、止まり、またこすった。ダニエルはレーキをデッキの手すりに沿わせて置いた。男は操作盤の配置が変わってしまったかのように、目をしばたたかせた。シャツは襟からベルトまで汗でびっしょりだったが、その上にある顔は乾いて見え、むらなく濃く赤らんでいた。

「座れ」とダニエルは言った。

男はろれつの回らない声で三語を返した。聞き取れたのは最後の「平気」だけだった。膝が操作盤の基部にぶつかって折れた。頭が鋼製キャビネットに当たる前にダニエルが追いつき、両脇の下から体重を受け止めて、左側を下にして寝かせた。人間を扱うときには、保定枠も無口も使えない。男は起き上がろうとし、自分を押さえる手にも、周囲を動く人々にも混乱していた。

「ブライアン、こっちだ。クリスティーン、この区画を人が横切らないようにしてくれ。アント、供給を絞れ。ベルトは動かしたまま、速度を落とせ」

ダニエルは男のシャツの襟元を緩め、側面の開口部から、作業棟の壁が落とす細長い日陰へ移した。そこのコンクリートには、まだ低かった朝の温度が残っていた。作業員の一人が清浄水のドラムを運んできた。クリスティーンはそれを受け取り、配水割当で許されるかどうかも尋ねずに、畳んだ布を濡らした。ブライアンが現場用救急箱を持って事務所から出てきた。淡い色のシャツは、まだ両袖のカフスまで留められている。膝をつき、男の反応、脈拍、呼吸を確認すると、効果のある位置に保冷剤を当てた。

「右足を引きずり、合図を二つ見落とした。混乱はおそらく40秒ほど。皮膚は熱い。デッキでは大量に汗をかいていた。膝が崩れる前から言葉が不明瞭。頭は打っていない」とダニエルは言った。

ブライアンは全神経を男へ向けた。名前と曜日と、いまいる場所を尋ねる。冷却が進むにつれて返答はよくなり、まず発音が明瞭になり、次いで意味が通るようになった。安全に飲み込めるようになると、ブライアンは水を計ってカップに入れ、男が飲むあいだ支えていた。処置には無駄がなく、正確だった。ブライアンとは、能力は好意がなくても差し出せ、信頼がなくても受け取れるのだと知るほど長い付き合いだった。男の脈は落ち着いた。頬骨の上に固く張りついていた赤みも薄れた。

「涼しい場所で経過を見る必要がある。今日はもうデッキに上げるな。混乱が戻ったら、すぐ病院へ運ぶ」ブライアンはカップをクリスティーンへ返し、稼働中の作業棟へ目を向けた。「それに、この男には安全な水が要る。君があの原料を検査することで守っている作業員全員にも必要だ。焼成分を止めても、どちらの状況もよくはならない」

外から聞くコンベヤーの音は違っていた。衝突の連なりというより、粒の塊が絶え間なく押し進む一つの音だった。戸口越しに、速度を落としたスプレッダーの後ろへ骨原料がたまっていくのが見えた。交代した操作員が操作盤に立ち、クリスティーンは配水台帳を片肘の下に挟んで、その男の合図を確認していた。ブライアンは救急箱を閉め、二つの留め金をきちんと揃えてから立ち上がった。

「家畜の骨原料と、作業員の曝露状態を評価してくれと頼んだのは、あなただ」とダニエルは言った。

「頼んだのは、君がこの原料を知っているからだ。君の慎重さは、程度をわきまえているかぎり価値がある」ブライアンは片膝についた白っぽい粉を払った。「男は安定している。ラインも動いている。焼成分を仕上げろ」

ダニエルは舌を奥歯に押しつけた。浮かんだ返答は、暑さと人員と供給密度についてだった。だが、そのどれもブライアンの算術への答えにはならない。その算術では、作業員は処置を受ける一人の人間であると同時に、彼を倒した環境を続ける理由にもされていた。クリスティーンが水のドラムに蓋をした。布から滴った水が、コンクリートに濡れた三日月形を残していた。

「デッキが空になるまで供給量は半分だ」とダニエルはアンソニーに言った。「それと、もう一人、操作盤を監視する者が要る」

アンソニーは指二本で操作盤の筐体を二度叩き、供給レバーを下げた。「半分だ。すでに送り込まれた分が9メートルある」

クリスティーンは配水台帳の一行に、回復しつつある作業員の名を記し、空いた操作位置に別の男を割り当てた。ダニエルはグレーチングの階段を上った。処置をしているあいだに、機械は先へ進んでいた。未選別の骨原料がうねとなり、ガイドレールの上端近くまで達している。ダニエルが離れたときより密に重なり、動力ローラーの辛抱強い動きに運ばれて窯へ向かっていた。青い選別レーキを手に取る。前腕の汗は粉塵を吸い、灰色の泥になっていた。

一度引いて、うねを広げた。中手骨。肋骨片が二つ。骨端の癒合した、切断された関節端。どれも家畜だった。好奇心ではなく確信を基準に除外しながら、供給口から後方へ向けて作業を進めた。次の帯状の山にレーキの頭が沈み、椎骨突起の輪状片を引っかけて出てきた。7メートル。向かい側の作業員が、ホッパーからの供給は止まったと叫んだが、すでに送り込まれた骨原料はなお、手すりから手すりまでデッキを埋めていた。

作業灯の下で、淡い色の曲面が反転した。牛の肋骨に半ば覆われ、長さはダニエルの親指の先の一節にも満たない。別の骨片がその上を転がり、見えたのは外側の表面だけだった。滑らかな皮質骨。浅い弧。一方の縁では、周囲の骨原料には似つかわしくないほど繊細な移行部を経て、細かな海綿骨が露出していた。ダニエルはレーキを逆へ引き、もう一度それをさらした。

骨片は歯の下で回転した。摩耗した面が光を受けた。曲率は変わらない。皮質骨の厚みが急に変わる点も同じだった。色や大きさよりも説得力のある、小さな解剖学的関係だった。羊の骨なら繊細なこともある。若い牛なら、大きさで判断を誤らせることもある。だが、これはどちらにも属さない。これだけで誰のものかを特定することも、性別も年齢も、その人の生のどの時期から来たのかも判断できなかった。それでも、これが越えた境界なら言えた。人骨である可能性は残っており、窯に入れればその可能性は破壊される。

「供給を止めろ!」ダニエルは叫んだ。

アンソニーの手が操作盤へ動いた。戸口のすぐ内側に立っていたブライアンも片手を上げた。「速度を保て。ダニエル、何を見つけたか見せろ」

ベルトはさらに何分の1メートルか進んだ。ダニエルは動く骨原料を横切るようにレーキを突き出した。歯が向こう側のガイドレールに当たり、淡い骨片を肋骨と関節端の楔形の塊に閉じ込めた。柄が両の手のひらを蹴った。全体重をかけて押さえる。山の下では骨が動き続けていた。細長い骨片が一つデッキの端を越え、レトルト供給口の向こうへ消えた。

「いますぐ止めろ」

アンソニーが駆動制御を引いた。モーター音は低くなったが、荷を載せたベルトは蓄えた勢いで進み続けた。ダニエルはレーキの角度を数度変え、楔形の塊をレールに噛ませた。淡い骨片が浮き上がり、肋骨に沿って滑り、二本目の歯に当たって止まった。供給口まではレーキ一本分もなかった。

「その一回分が明日の濾材なんだ」と交代した操作員が叫んだ。

ホッパー区画から別の作業員が答えた。「全部だ。乾燥済みの予備はない」

ブライアンがデッキの手すりへ進み出た。力を入れずとも声はよく通った。「その骨片だけを隔離しろ。選別済みの分は暫定的に焼成し、残りを保留にできる。レトルトはまだ冷えている。不可逆なことは何も起きていない」

「僕がデッキを離れていたあいだ、その下の層は選別されていない」レーキの梃子が肩にかかり、ダニエルの肩は震えはじめていた。声を落とす。「検査していないものを認証することはできない」

「範囲を限定した臨床判断なら下せる。遅らせることで害が大きくなるとき、私たちは毎日そうしている」

クリスティーンは下に立ち、再び台帳を開いていた。ファンの風にページが手首を打つ。立ち往生した骨原料を見てから、レーキを握るダニエルの手を見た。「焼成分を失うなら、失うと言って。遅れるなんて呼ばないで」

デッキの下でローラーが一度、かちりと鳴った。駆動系の張力が落ち着くにつれ、ベルトがさらに1センチ進んだ。骨片が隙間へ傾いた。ダニエルはレーキの柄がたわむまで押さえ込んだ。その周囲には、おそらく1トンほどの骨原料がある。由来申告と乾いた外見、そして今や最悪の箇所で中断されていたとわかった選別作業を根拠に、受け入れられた原料だった。後日の検査室なら判断をさらに絞り込める。ブライアンはその判断を支持することも、異議を唱えることもできる。だが、どちらにも焼かれた表面を元へ戻すことはできない。

「アンソニー、供給系とレトルトの制御を遮断しろ。ロックアウトして停止状態を固定する。全員、供給口から手を離せ。手順どおりの停止だ」

一瞬、誰も動かなかった。作業棟内でのダニエルの権限はブライアンから借りたものにすぎず、葬儀の前にきっちり終わる予定の評価に限られていた。アンソニーはブライアンを見て、それから青い鋼鉄の歯の下に留められた淡い曲面を見た。断路器のカバーを開ける。スイッチは、それが支配していた機械よりはるかに小さな音を立てて落ちた。鍵を抜くと、ローラーは一つまた一つと最後の動きを手放した。

ブライアンの喉元は襟の上まで赤くなっていた。「ダニエル・リッグス、手順どおりに停止すれば供給経路全体が隔離される。自分が何を命じているのかわかっているな」

「わかっている」

「まだ正体も確認できない、疑わしい骨片一つで」

「人骨の可能性があるものを、暫定的に焼くことはできない」

アンソニーはレトルトの操作盤を施錠し、手すり沿いに歩いて、各遮断箇所を一つずつ作業員たちに告げて確認した。ダニエルは最後のローラーが静まるまで待ち、それからレーキにかけていた力を緩めた。骨原料はその場に留まった。疑わしい骨片は止まった位置に残した。下にある肋骨、ガイドレール、青い二本目の歯によって、その位置は特定できる。いま取り出せば物体そのものは保存できても、それを露出させた位置関係は失われる。

ダニエルは下へ降り、操作所で供給記録を見つけ、時刻と位置と隔離の理由を書き込んだ。権限者の欄には自分の名を楷書で記した。クリスティーンはその記載を逆さまから読んだ。突然の静けさのなか、冷却ファンの音と、回復しつつある男が慎重に水を飲む音が、ひどく場違いなほど鮮明に聞こえた。

「明日は誰のものなの?」クリスティーンが尋ねた。「みんなが容器を持って来て、この焼成分がブラック・ベッドに入っていなかったら、誰の名を伝えればいい?」

ダニエルは青い選別レーキをレトルト供給口に横たえた。再始動するには、それをどかすか壊すしかない位置だった。黒い粉塵が手のひらとシャツの前面を汚していた。清潔だった都会のブーツも、ほかの全員と同じ淡い粉の下に消えていた。

「僕だ」とダニエルは言った。「失われる焼成分は僕のものだ」

ブライアンは機械に触れてもいないのに、カフスを確かめた。ダニエルは隔離記録の欄に署名し、ペンをクリスティーンへ返した。誰も供給を再開しなかった。慈悲の窯は冷えたまま、淡い骨片は焼かれないまま残り、作業棟の外ではディープ・ナインのポンプが変わらぬ調子で働き続け、最後のブラック・ベッドを澄んだ水1リットルごとに使い減らしていた。