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Frankie Doyle著『解体』の書影

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解体

著者:Frankie Doyle

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第1章 床板に響く音

最初の一打で丁番のピンが動いたのは、1ミリにも満たなかった。ホリーは赤い扉を通して手応えを感じた。ブランドンのハンマーの鈍い衝撃がピンポンチへ伝わり、さらに鉄と塗膜を経て、扉を支える彼女の両手まで届いた。「もう一度」と彼は言った。ホリーは教えられた位置まで右の手のひらを上へずらし、片方のブーツをむき出しの床板に踏ん張った。シェリーは手を伸ばせば枠に触れられるところに立っていた。指先を白塗りの額縁に置く姿は、部屋が立ち続けるにはまだ彼女の許しが要るとでもいうようだった。ブランドンが二度目に打つと、ピンは甲高くきしみながら上側の丁番ナックル1節を抜けていった。三度目でピンが外れ、真鍮の三日月が床を打った。

その音は、空になった寝室には明るすぎた。小さな弧はホリーのブーツのそばに落ち、太い端で一度跳ね、床板三枚分を進んで平らに止まった。誰かが口を開くまでの一瞬に、ホリーは黒ずんだフック、三日月の鈍い先端、片側の縁にこびりついた赤い塗料の塊を見て取った。ブランドンのハンマーは振り上げられたままだった。ピンを失った扉が、いっそう強く彼女の両手にのしかかった。

キースがあまりの速さで部屋を横切ったため、緩んだ膝当てがすねの途中までずり落ちた。彼は三日月の手前で急停止し、真上からそれを見つめた。

「パトリシアのだ」

どのパトリシアかと尋ねる者はいなかった。5年のあいだにリトル・ブライアは、姓のないその名を聞くだけで続きを補うようになっていた。姿を消した少女。起訴されることもなく責めを負わされ、のちに事故で死んだチャールズ・ディクソン。遺体がないという事実は、なぜか答えのない疑問ほどには村を悩ませなかった。ホリーは写真の中のパトリシア・ダヴィラが、顎の両側に一つずつ真鍮の三日月を着けているのを見たことがあった。見つかった一点は、彼女の顔のそばにあったときより小さく見えた。証拠というものはたいてい、何の変哲もない床の一角を占めてみれば小さくなる。

ブランドンは、工具の下に敷いた折り畳みの養生シートへハンマーを下ろした。彼の落ち着きが、部屋を本来の大きさに戻した。「誰も動かないでくれ。ホリー、扉本体を支えたまま。キース、そこにいろ。シェリー、私のために一歩下がってくれ」窓台の現場書類ケースから、未使用の白い引取票と使い捨て手袋一組を取り出した。三日月をその場で撮影し、フックをつまんで持ち上げ、引取票の中央に置いた。それから引取票の四隅に沿って大工鉛筆で線を引き、少しでも動けば分かるようにした。彼が手慣れているせいで、一連の行為は必然に見えた。まるでその物が、ずっと待ち受けていた手順の中へ入ったかのようだった。

シェリーの指先が枠を離れた。爪のすぐ下の皮膚に薄い跡がついていた。「見覚えがある」

ブランドンはシェリーのほうへ顔を向けたが、身体は引取票とほかの者たちとのあいだに置いたままだった。「分かった。警察に電話するあいだ、踊り場で待っていなさい。このために作業動線上に立っている必要はない」

「ここにいていいでしょう」とホリーは言った。安全についてなのか、所有についてなのか、自分でも決める前に言葉が出ていた。扉が肩に押しつけられ、いま本当にすべき作業を思い出させた。「ここはシェリーの部屋だし、シェリーの家なんだから」

シェリーはホリーの顔ではなく、その両手を見た。「私の部屋じゃなかった」

ブランドンは戸口にいた班員の一人に携帯電話を渡し、電話をかけるよう頼んだ。「では踊り場へ行こう、シェル。そこから私たちが見える」開いた手のひらを、シェリーの肩と襟のあいだにほんの一瞬置いた。ホリーが力と呼べるほどの力は使わなかった。シェリーは部屋を出た。

いまや白い長方形のカードが寝室を支配していた。その向こうには、枠から外れた赤い扉、パッド付きの作業台2脚、セカンド・フレーム作業班の4人、そして、彼らが残した部分を重機解体が片づけるまでにハロウ・ハウスを解体するため割り当てられた30作業日で、初めての中断があった。この家について公に語られてきたのは、寛大さの物語だった。信頼される教師で、死別したシングルファーザーでもあるブランドン・ナイトは、取り壊しの決まった建物を無駄にする代わりに、使用可能な部材をすべてセカンド・フレームへ寄贈した。ホリーが来たのは、見知らぬ人たちがシェリーの子供時代を目録の項目へ変えていくのを、シェリーがただ見ていなくて済むようにするためだった。もう一つ、まだ損なわれていない家を、建てたときとは逆の順序でまもなく開いていくことには、彼女を惹きつけるものがあった。ただし、それを「調査」とは呼ばないとシェリーに約束していた。

ブランドンは扉の下隅にくさびを差し込んだ。「何より先に、これを安全な状態にしなければならない。私の合図で、上端をゆっくり自分のほうへ倒してくれ。2センチだ」

「待って」上側の丁番の羽根板が離れたところに、暗い隙間が見えていた。「閉じたり動かしたりする前に、ここにいる全員があれを確認しておく必要がある。羽根板の位置も、ねじ頭も、全部」

ブランドンは、ブライア・ヴェイル・アカデミーで生徒が切迫感を知識と取り違えたときに見せる、辛抱強い顔をした。「物は隔離した。この部屋の作業は停止した。だが君の手はいま、支えのない扉に載っている。まずそれを安全にする」

「なら、そのまま押さえていて。隙間を撮らせて。荷重はキースが受けられる」

キースはすでに錠前側框の下へ肩を入れていた。一度扉を押してみて、その引く力を受け止めた。「支えたよ。ただし、これに殺されたら、もっと見栄えのする部屋だったことにしてくれ」

冗談に応じる者はいなかった。ブランドンは扉とキースの立ち方、それに白い引取票を見比べた。もし拒むなら、誰の目にも荷重が支えられていると分かる状況で、安全上の判断という形にしなければならない。「写真は1枚だ。建具金物には触れない。それから扉を下ろす」

ホリーは尻ポケットから携帯電話を取り出し、キースが全重量を引き受けるまで両手を見える位置に保ちながら、吊元側へ回った。カメラは、目には別々に見えるものを一つの平面へ押し込めた。まず開口部全体を撮った。赤い扉、白い枠、養生シート上の外れたピン、引取票上のイヤリング。近づいて見ると、上側の丁番にはすりわりねじが3本あり、その溝には一種類ではないドライバーによる傷がついていた。真鍮の羽根板の周囲を、境目の鮮明な赤い帯が囲んでいた。下隅の下には薄い長方形の空白があり、埃は金属に接するところまで積もっていたが、その下には一度も入り込んでいなかった。細く見えている隙間では、赤い仕上げ塗膜が羽根板の裏まで続いていた。

ホリーは引取票を囲む鉛筆の線を越えないようにしゃがんだ。扉の縁には赤い塗膜が3層見えた。一番下はくすんで茶色になり、その上にはもっと硬い朱色の層、さらに、丁番を取り付ける前に乾いていた比較的新しい暗赤色の層があった。真鍮に乗り上げた刷毛目はない。金属と木部にまたがる塗膜もない。取り付けられた羽根板は完成済みの表面に載っており、どのねじも3層すべてを貫いていた。

「ホリー」シェリーが戸口へ戻っていた。家の鍵についた赤い紐が濃紺のコートを背景に見えていたが、1階の錠前はすでに取り外すものとして記録されていた。「いつかは私の顔を見るつもり?」

ホリーは立ち上がった。膝についた埃が、ジーンズに白っぽい楕円を残した。部屋を横切りたかったが、そうするにはパトリシアの真鍮のイヤリングを迂回しなければならず、その遠回りは、ホリーが何を選んだかをあらわにする。「うん。ごめん。動かされる前に、これだけ記録しないと」

「そうでしょうね」

そこにあった。古傷が、そのことにひと言も触れられないまま蘇っていた。何年も前、シェリーはひそかな恐れをホリーに打ち明けた。ホリーはそれをまっすぐブランドンへ伝えた。当時の彼女には、責任ある大人に正しく報告することと、助けることとの見分けがつかなかった。そのあと何が起きたのかは、一度も語られなかった。シェリーはただ、ある種のことを彼女に話さなくなった。いまホリーが扉へ向き直ったのは、目の前の材からならまだ答えを引き出せたからだった。それこそ、シェリーが信頼していない彼女の習性だった。

キースが一番下のねじの近くを指した。指先は木部から数センチ離したままだった。塗られた縁を同じ角度で横切る短い切り痕が2本あり、丁番を閉じれば消えるほど浅かった。いつでも場を和ませようとする、いつもの気配が彼の表情から消えていた。

「それも撮って」

ホリーは画面を拡大し、写真を2枚撮った。そのうち1枚では、ブランドンの許可を得て、隣接する無塗装の縦枠に鋼尺を当てた。「どうして?」

キースは大工鉛筆を指の関節の上で転がした。鉛筆は右手の白っぽい傷痕に当たって止まった。「そこにあるから。そこにあるものを集めてるのは君だろ」

ブランドンが作業台の脇へ進んだ。「さあ、扉を下ろす。キースは上端側。ホリーは吊元框。水平を保って下ろし、一度返して、赤い面を上にして載せる。何も引取票に触れさせるな」彼はシェリーを見た。「警察はもうこちらへ向かっている。イヤリングを持ち帰り、落ちるのを誰が見たか尋ね、何を問題にするか決めるだろう。君の家を見世物にしなくても、扉は私たちで扱える」

作業班が従ったのは、その指示が適切だったからだ。ホリーは吊元框を持ち、狭い小口へ指をかけ、赤い面に親指を広げた。ブランドンの合図で、二人は扉を持ち上げた。キースは作業台へ向かって後ろ向きに歩き、ホリーが重心の変化を感じるより先に、長い腕で一つ一つ調整した。むき出しになった丁番は、十分な余裕を残して引取票の上を通り過ぎた。二人は一緒に扉本体を返し、パッドの上へ下ろした。その重みが落ち着いて初めて、ホリーは両手を震わせまいとどれほど力を使っていたかに気づいた。

ブランドンは引取票上の三日月を見下ろした。「ありふれた説明がつく」と彼は言った。「パトリシアはこの家にしょっちゅう出入りしていた。アクセサリーはなくなるものだ。扉はその後に塗り直され、一度外して掛け直された。外れたイヤリングが丁番の隙間へ滑り込み、ピンが動くまでそこに残ることはある。5年も話し続けたからといって、そこに至る経路まで不可解になるわけじゃない」

その説明が役に立つのは、一つ一つが実際に起こりうるからだった。小さな物が幅木の下や扉の裏に何年も残ることはある。塗装中に作業員がそれを動かしてしまうこともある。誰にも気づかれない物を丁番が挟み込むこともある。ブランドンは急がずに一連の経緯を示し、ほかの者たちは、肩入れする相手を変えずに済む説明にだけ人が見せる安堵とともに受け入れた。

ホリーは携帯電話を丁番の脇に置き、画面の写真と現物の建具金物の向きを合わせた。「最後の赤い塗膜は、この羽根板が取り付けられる前に乾いていた。どのねじもそれを貫いている。丁番を取り付けたときにイヤリングが入り込んだのなら、誰かがイヤリングを裏に挟んだまま、仕上がった塗膜の上から羽根板をかぶせたことになる」

「あるいは、その脇にあった」とブランドンは言った。「ピンを打ち込めば隙間は狭くなる。動いて入り込んだ可能性はある」

「締めたねじを3本も越えて?」

ブランドンは、ほんのわずかに笑った。「いい観察だ。丁番を扱い始めた初日の朝にできる観察としては、たいていの人より優れている。だが、観察と結論は分けておこう。扉がいつ塗装されたかは分かっている。建具金物が動かされる前、イヤリングがどこにあったかは分からない」彼は汚れていない縁だけをつまんでホリーの携帯電話を持ち上げ、返した。「明日、その写真をアカデミーの作業室へ持ってきなさい。現場の発見物を前に憶測する代わりに、端材で順序を再現できる」

その申し出には、しかるべき設備、しかるべき監督、しかるべき感謝を求める穏やかな叱責が込められていた。同時に、ホリーが望んでいた検証の機会も与えてくれた。部屋の向こうで、シェリーはその二つとも理解していた。視線をブランドンからホリーへ移し、二人のあいだにある携帯電話へ留めた。

警察が到着すると、制服姿の巡査が正面側の寝室で一人ずつ別々に話を聞いた。巡査は三日月を透明な証拠袋に封入し、窓台でラベルを付け、携帯電話を預かりたいとは言わずにホリーの写真を確認した。ブランドンは求められた順に、名前、時刻、解体予定を伝えた。キースが言ったのは、パトリシアの写真でイヤリングを見覚えていたことと、それが床板を打つのを見たことだけだった。シェリーも同じものだと分かったことを、あまりに平坦な声で認めたため、巡査は誰かに付き添ってほしいかと二度尋ねた。

「そばには人がいます」とシェリーは言った。

その答えに含まれる「人」には、当然ホリーも入っているはずだった。入っていたのかもしれない。はっきり除外されるより、その曖昧さのほうがつらかった。ホリーは曖昧さをこね回して、希望へ変えることができたからだ。

巡査は袋を持って1階へ下りた。ホリーが正面の窓から見ていると、手袋をはめた片手に提げられた袋が砂利の上を横切り、その後ろでは班員二人が赤い扉を運んでいた。物証と、それがあとに残した開口部は、互いに逆の方向へ進んでいた。階段の曲がり角では、扉を斜めにしなければならなかった。手すりの桟のあいだから扉の下隅が見え、消え、次にはもっと低いところへ現れた。ブランドンは下から、片手を小さく動かして運搬役を導いた。警察車両が走り去るより先に、作業予定は再開していた。

シェリーは窓辺へ来たが、二人のあいだに窓ガラス一枚分の距離を残した。「ひどいものは一つだけで、もう十分かな」

ホリーには意味が分かった。イヤリングは警察に任せればいい。扉は扉のままでいい。ハロウ・ハウスを失うことは一つの悲しみのままにして、新たな悲しみを生み出す機械にはしない。外では、証拠袋が警察車両の助手席に置かれ、もう彼女たちの手を離れていた。ホリーの画面には、上側の丁番が拡大されたまま残っていた。真鍮の下の乾いた赤い塗膜、それを貫く3本のねじ、一番下のねじの脇にある2本の斜めの切り痕。

「そうかもしれない」とホリーは言った。

シェリーは窓枠に触れ、やがてなくなる馴染みの場所を確かめるようにした。ホリーは画面を消した。1階では、運搬役たちが曲がり角を抜けたと声を上げた。ブランドンが戻ってくる前に、ホリーは丁番の写真をもう一組保存した。